先日、スマホライトユーザーな親に格安SIMのスマホを持たせて携帯電話料金9割削減に成功したちゃんとが、シニアに最適な携帯電話の回線契約の選び方をメモっておきます。
親がドコモ、au、ソフトバンクといった大手携帯電話会社(3大キャリアとかMNOとか呼ばれています)を使っている人は必ず読んでください!
少し前に、携帯電話を持っていなかった親から「携帯電話を新規契約しようと思っているが、どれがいいか教えてほしい」と相談がありました。
ドコモ・au・ソフトバンクのチラシを持ってきたので、私はそれを全部捨てて、自分が使っているOCNモバイルONE の追加回線と、私のおさがりのiPhoneを使わせるようにしました。
結果、毎月6,000円以上の支出を覚悟していたものが550円になったので、親は大変ビックリしていました。
この時に、情弱な親でも納得する回線の選び方などをメモっておこうと思いますので、格安SIMに乗り換えを検討している方は参考にしてみてください。
親の携帯電話料金は8割の人が節約できる
えっ?これって普通じゃないの?毎月6,000円って払い過ぎなの?
あなたの親が使っている携帯電話、毎月いくらの料金を支払っているかご存じでしょうか?
結論から言いますが、もし、月2,000円以上払っているようでしたら、この記事を参考に切り替えることをオススメします。
40代以上の世代は8割以上の人が3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のいずれかを使っているそうです。
ほとんどの人が5,000~8,000円(高っ!)、人によってはそれ以上の支払額になっている場合が多いです。
不思議ですよね。
スーパーの特売で1円でも安い物を調べることには熱心なのに、毎年何万円も節約できることには無関心な人が多いんですよね。
「高額でもいいから最高のサービスを使いたい」という人は除いて、ほとんどの人の場合、290円~2,000円で普通に使える格安SIMで十分です。
最適なプランにするだけで毎年5~7万円のお金(両親分であれば10~14万円!)を手元に残せます。
手元に確実に現金を残したいなら、以下の手順で携帯電話契約を見直してみてください。
- 親の携帯電話の使い方(通話は多い?データ通信は多い?)を確認する
- 乗り換え前にオプションの解約や名義確認をする
- 格安SIMを選んで乗り換える
それではくわしく確認していきましょう!
実際に私は、親の携帯電話契約を吟味して、年6万円以上の現金を手元に残しています。
ステップ1 親の携帯電話の使い方を確認しよう
確認するのはこの3点だけ、
- 電話発信(自分から電話をかけること)→多い?少ない?
- データ通信量→多い?少ない?
- 端末→スマートフォン?ガラケー?
です。
自分から電話をかけることが多い場合は、通話料が安い格安SIMや、通話定額プランがある格安SIMが適しています。
ユーチューブで動画をよく見たり、LINEでも写真や動画のやりとりが多いような場合は、データ容量が多いプランがある格安SIMやカウントフリーのメニューがある格安SIMが適しています。
表にするとこんな感じです。
電話発信 | データ通信量 | 検討パターン |
---|---|---|
少ない | 少ない | パターン1 |
多い | 少ない | パターン1 |
少ない | 多い | パターン2 |
多い | 多い | パターン2 |
結論から言うと、どちらのパターンでもOCNモバイルONE 、日本通信、HISモバイルがオススメです。(※2022年8月現在)
なぜなら、基本料金が激安だからです!
ただし、パターン2の場合、データ通信量を使っているアプリによってはLINEMOやBIGLOBEモバイルにしたほうがおトクな場合があります。
端末については、スマホであればほとんどの格安SIMは使えますが、「スマホの使い方がわからないよ!」という人はガラホ(ガラケーにそっくりなスマホ)を選ぶことになるので、格安SIMとの相性を気にする必要があります。
どのパターンに当てはまるか確認しよう!
考えるのが面倒なら、OCNモバイルONE に乗り換える前提でステップ2を読もう!
ステップ2 乗り換え前にオプションの解約や名義の確認をしよう
これは良くない話ですが、過去に携帯ショップで勝手にオプションを盛られたことがあります。
しかも、携帯電話の契約を解除してもオプション契約だけ継続して請求されるケースだったことがわかったので、他社へ乗り換える前に全部のオプションを解約しました。
オプションの解約は、携帯電話の契約を解除した後だと非常に手間がかかる場合があるので、オプション契約を先に解除しておきましょう。
また、格安SIMに乗り換える際に、契約者を変える場合は(私の場合、回線の契約者と支払者は親じゃなくて私)、解約前に契約者の変更手続きをしましょう。
格安SIMに切り替えた後も親が契約者のままという場合は、名義変更は不要です。
どうしてもメールアドレスを変えたくないという場合は、メール持ち運びサービスがあるので、解約前に申し込みましょう。
格安SIMに乗り換える前にこの作業を忘れないようにしましょう。
勝手にオプション契約したショップには腹が立ちました!
それ以来、ショップではなくオンラインで契約するようにしています。
ちなみに、OCNモバイルONEの契約はドコモショップでも対応してますが、ショップにトラウマのある私はオンラインでサクッと済ませてます。
ステップ3 格安SIMを選ぼう
パターン1 電話発信少ない×データ通信量少ない、電話発信多い×データ通信量少ない
オススメの格安SIMは、とにかく維持費=基本料金が安いOCNモバイルONE 、日本通信、HISモバイルの3つです。
データ通信の容量と月額は以下の表のとおりです。
格安SIM通信事業者 | 月額基本料金(税込) | データ容量 | その他 |
---|---|---|---|
OCNモバイルONE | 550円 | 0.5GB | 計10分まで通話無料、ドコモショップで手続可 |
日本通信 | 290円 | 1GB | - |
HISモバイル | 290円 | 0.1GB | 0.1GBを超えた場合は550円~ |
いずれもドコモの回線を借り受けているので、地方でも電波がつかみやすいです。
また、その月のデータ容量を使い切っても、通信速度が翌月まで遅くなるもののデータ通信はできるので、メールぐらいなら十分に使えます。
電話がかかってくるのを待つ専門の人ならこの基本料金だけなので、これまでの携帯電話料金の10分の1、いや20分の1くらいに抑えられるかもしれません。(※ユニバーサルサービス料が2~3円上乗せになりますが誤差なので無視します。)
「とりあえず持っておくだけ」の携帯電話なら、維持費が安いものがベターです。
ちなみに、電話発信が多い場合でもこの3社がオススメです。
理由は、維持費だけじゃなく通話料の安さも異次元だからです。
通信事業者 | 30秒あたりの通話料(税込) |
---|---|
ドコモ/au/ソフトバンク | 22円 |
OCNモバイルONE | 11円 |
日本通信 | 11円 |
HISモバイル | 9円 |
ドコモ、au、ソフトバンクやその他の格安SIMのほとんどは30秒あたり税込22円が標準ですが、OCNモバイルONE や日本通信は11円(半額!)、HISモバイルは9円(さらに安い!!)です。
しかも、以前よくあった「安くなるのは指定の〇〇アプリで電話した場合に限る」という条件も2021年4月以降次々と無くなっており、今は通常の手順で電話をかけるだけで適用されます。
また、電話の利用がかなり多い人には、通話のかけ放題オプションを使うとさらにおトクです。
格安SIM通信事業者 | 5分かけ放題 | 10分かけ放題 | 計70分かけ放題 | トップ3かけ放題 | 完全かけ放題 |
---|---|---|---|---|---|
OCNモバイルONE | - | 935円 | - | 935円 | 1430円 |
日本通信 | - | - | 700円 | - | 1600円 |
HISモバイル | 500円 | - | - | - | 1480円 |
どんなに電話をかける人でも基本料金と合わせて2000円以内で収まる計算ですね。
ただし、国際電話はかけ放題には含まれないため、別途通話料が発生しますので注意が必要です。
でも、海外にいる人と連絡を取るならインターネット経由で通話アプリを使ったほうが安上りですけどね。
通話メインなら、この3社のうちのどれかのSIMとドコモ系ガラホの組み合わせでOKです!
パターン2 電話発信少ない×データ通信量多い、電話発信多い×データ通信多い
データ通信量が多い場合でも、オススメの格安SIMは、とにかく維持費が安いOCNモバイルONE 、日本通信、HISモバイルの3つです。
それぞれの事業者が用意しているプランの比較表は次の通りです。
格安SIM通信事業者 | 0.1GB | 0.5GB | 1GB | 3GB | 6GB | 7GB | 10GB | 20GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OCNモバイルONE | - | 550円 | - | 990円 | 1320円 | - | 1760円 | - | - |
日本通信 | - | - | 290円 | - | 1390円 | - | - | 2178円 | - |
HISモバイル | 290円 | - | - | 770円 | - | 990円 | - | 2190円 | 5990円 |
個人的な感覚になりますが、10GB以上使うような人は、家に固定回線を引いていなくて、写真や動画を見たり送受信したりすることがかなり多い人だと思います。
家に固定回線を引いていて、外出時にちょっと調べ物で使う程度の人なら、3~6GBあたりが適当でしょうか。
それでも3大キャリアの半額以下の料金におさえられますね。
ただし、データ通信の大半を特定のアプリ(LINEやYoutubeなど)で使っている場合は、他の選択肢もあります。
いわゆる「カウントフリー」という、特定のアプリのデータ通信量をカウントしない(=ギガが減らない)というサービスを提供している格安SIMがあります。
LINEでデータ通信量の大半を使っている場合
データ通信量の大半をLINEで使っている場合はLINEMOがオススメです。
LINEMOは、LINEのトークや通話で使うデータ通信はカウントしないので、LINEのヘビーユーザーはこちらがおトクです。
月額990円の3GBのプランと、月額2728円の20GBのプランのプランがありますが、どちらのプランでもLINE通話かけ放題がついているのと一緒だと思ってください。
ただし、注意点が2つあります。
1つめはソフトバンク回線で運用しているため、地域によっては電波状況が悪い場合があります。
2つめは、ガラホの場合はLINEが使用できない機種がほとんどなので、スマホ前提になります。(au系のガラホはLINEが使えるものもあるが、ソフトバンク回線だと受信できる電波が限られるのでオススメしません)
LINEMOはLINEをバンバン使う人にはオススメです。
私もサブ回線で使ってます。
YoutubeやAmazon musicなどでデータ通信量の大半を使っている場合
データ通信量の大半をYoutubeやAmazon musicなどで使っている場合は、BIGLOBEモバイルがオススメです。
BIGLOBEモバイルはYouTube、ABEMA、U-NEXT、YouTube Kids、YouTube Music、Apple Music、Spotify、AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko、らじる★らじる、dヒッツ、楽天ミュージック、TOWER RECORDS MUSIC、dマガジン、dブック、楽天マガジン、楽天Kobo、Facebook Messenger、au PAY マーケットの通信量をカウントしないことになっているので、これらのアプリをよく使う人はBIGLOBEモバイルがおトクです。
ただし、BIGLOBEモバイルはau回線かドコモ回線になるため、ガラホの場合は回線にあった端末を選ぶようにしましょう。
どこでも通信量を気にせずYoutubeなどを楽しみたい人にはオススメです。
家に固定回線を引いていない人には向いてるかもしれません。
ステップ4 スマホ・ガラホのかしこい選び方
親に持たせるスマホは自分と同じ機種にする
今使っているスマホをそのまま使い続けるのが最も経済的ですが、古くなったりしている場合は新しいスマホに替えましょう。
新たに親にスマホを持たせる場合は、自分と同じ機種にするのがオススメです。
なぜなら、親がスマホの使い方で困ったら、たいていの場合は子どもに使い方を質問してくるからです。
この時、自分が使い慣れていない機種だと、すぐに答えられないことが多いです。
サクッと教えられるように、自分と同じ機種にしておくのがオススメです。
特に自分のお古を使わせると経済的です。(もちろん古すぎてサポート切れになっているものは与えないでください)
オススメのiPhoneはSE(第3世代)
iPhoneの場合はホームボタンのついてるSE(第3世代)がオススメです。
シンプルに安いということと、やっぱりホームボタンで指紋認証できるのは便利です。
オススメのandroid端末はpixcelシリーズ
androidの場合はpixcelシリーズがオススメです。
android OSを開発しているGoogle製なので、OSのアップデートが早めに当たるのと、余計なアプリが最初から入っていないという安心感があります。
特にpixcel 5aやpixcel 6aといった「a」が付いている機種が値段もお手頃です。
ガラホを持たせる場合は回線との相性を気にして!
もし、今使っているガラホをそのまま使い続ける場合は、格安SIMとの回線の相性だけ注意してください。
ドコモのガラホを使う場合は、ドコモ系の回線を借り受けている格安SIM事業者を選ぶようにしてください。
なぜかというと、ガラホの機種によって受信できる電波の周波数帯(バンド)が異なる場合があるためです。
たとえば、ドコモのガラホの場合、ドコモ系の電波は拾いやすいけどau系の電波は拾いにくい、というケースがあります。もちろんほかの組み合わせも同様です。
このため、ドコモのガラホを使うならドコモ系の回線(OCNモバイルONE、日本通信、HISモバイル、BIGLOBEモバイルのタイプD)、auのガラホを使うならau系の回線(BIGLOBEモバイルのタイプA)、ソフトバンクのガラホを使うならソフトバンク系の回線(LINEMO)から選びましょう。
auで使ってたガラホにドコモ系の格安SIMを挿して使おうとしましたが、対応バンドが1種類しかなくて、電波を拾えるエリアが限定されていました。
特に国内メーカーのガラホは回線との相性を気にしたほうがいいです。
まとめ 親に持たせる格安SIMのスマホ・携帯電話の選び方
- 親に持たせる格安SIMは、OCNモバイルONE 、日本通信、HISモバイルのいずれかでOK
- ただし、データ通信量が多い場合、LINEならLINEMO、YoutubeなどならBIGLOBEモバイルにしたほうがおトクな場合がある
- スマホは、使い方を説明しやすいように自分のおさがりを与えるのがオススメ
- ガラホは、ガラホの元々の回線(ドコモ、au、ソフトバンク)と格安SIMの借り受け回線を合わせること
もし、あなたの周りにも、携帯電話の料金が高くて困っている人がいたら、このページを教えてあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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