ロスジェネ世代のみなさん、こんな経験はしていませんか?
- 希望する企業に入れず、1ランク2ランク下の企業で妥協した
- 希望する業界や職種に就けず、就ける職種で妥協した
- 働き口が見つからず、非正規雇用などで食いつないだ
じつは、就職氷河期という時代に虐げられてきたロスジェネ世代ですが、本気を出せば他の世代よりも比較的簡単に失った生活水準やお金を取り戻すことが可能です。
なぜならロスジェネ世代は、機会に恵まれなかったために苦労しているだけであって、他の世代よりも能力が劣るわけではないからです。
たまたま時代の巡り合わせが悪く、能力のわりに不相応な境遇にある割合が高いというだけなのです。
つまり、チャンスさえ得られれば、能力に見合った成果を出せるということです。
筆者もロスジェネ世代ですが、就職浪人し一時は絶望のうちにあったものの、何度か職を転々とし、陰でこっそり資格を取りステップアップしつつ、副業で追加収入を得て、遅まきながら5年ほど前に人並みの生活水準を手に入れることができました。
この記事は、ロスジェネ世代がこれまでに失った生活水準やお金を取り戻し、人生の帳尻を合わせる手順について、個人的な知識と経験に基づき情報をまとめたものです。
この記事を読むと、ロスジェネ世代が失ってきたものを取り戻すための具体的な方法について知識を得られ、あなたの人生の帳尻を合わせる可能性が高まります。
この記事の手順を実践することで、遠くない未来、あなたの能力に見合った人生が帰ってくるはずです。
時間や人間関係は取り戻せませんが、得られるはずだった生活水準やお金だけでも取り戻して、人生の帳尻を合わせましょう!
【ステップ1】ロスジェネが「人生の帳尻があった!」と言えるゴールを設定しよう
いつまでにどうなったら「人生の帳尻が合った」と言えるのか、具体的に決めましょう。
これはしっかりじっくり考えてください。
ここでゴール設定を間違えると、努力が空回りになるかもしれません。
自分の人生の中で本当に大事にしたいこと、優先したいことは何か、しっかり考えて決めてください。
これは、人生の価値基準の軸を決めるということです。
ちなみに、私は人生の最終ゴールを「死ぬ時は家族に愛されながら死ぬ」と決めています。
そこから逆算すると、「家族の愛情を失わないために何が不足しているか?」を突き詰める必要があります。
個人的な経験からして、家族間でギスギスする原因となりがちなのは金銭トラブルです。
逆を言うと、たいていのトラブルは経済的に余裕があれば解決できることの方が多いです。
金銭的に余裕があれば避けられたはずのトラブルというのもロスジェネ世代には「あるある」かもしれませんね。
とは言え、人並みの能力しかない私ですから、人並み以上のお金は望みません。
私はこういった理由から、「年齢に見合った年収を得て、65才までに2000万円貯蓄」をゴールと設定していますので、この設定を例に説明をしていきます。
【ステップ2】「人生の帳尻があった!」と言えるゴールと現状の差を認識しよう
さて、2000万円貯蓄するのに65才までをリミットとすると、ロスジェネ世代の私にはあと20年程度しかありません。
あと20年で2000万円の貯蓄を作らなければなりませんが、現時点で貯蓄があれば少しは楽になります。
ちなみに、世間のロスジェネ世代の貯蓄事情を参考にすると、40代の金融資産保有額の中央値は520万円だそうです。
(金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年』)
現在、520万円の貯蓄があるとすると、残り1480万円です。
少し気がラクになりましたね。
1480万円を20年で割ると毎年74万円、月額では6万1333円貯蓄できれば達成できます。
なるほど!毎月6万円ちょっとの貯蓄ができればいいんだ!やったー!
・・・って月6万円も貯蓄に回せるかな?
・・・あれ?
そもそも本当に毎月6万円も貯蓄に回せるでしょうか?
40代前半の月収の中央値は30万1300円というデータがあります。(厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』)
手取りにすると24万円程度、貯蓄に回せるのは手取りの10~15%と言われているので、毎月2.4万~3.6万円しか貯蓄できません。
65才までに人生を取り戻すには月6万円貯蓄する必要がありますが、月2.6万~3.8万円ほど不足しています。
これが、ゴールと現状の差です。
【ステップ3】節約してお金を貯めて人生の帳尻を合わせよう
月2.6万~3.8万円ほど不足していますが、1~2万円の不足くらいなら節約だけで何とかできます。
なんとなく使っている毎月のお金や、固定費と思いこんでいるものを見直せば無駄金が見つけられます。
よくよく見直せば「なんでこんなものにお金を使ってたんだろう?」と思うものもあるはずです。
楽天経済圏をうまく使おう
普段の買い物を楽天市場で、楽天銀行、楽天カード、楽天ペイを使って、楽天ポイントを貯めれば1〜10%ほどの節約ができます。
仮に生活費のうち2万円を楽天経済圏で使ったとしたら、200〜2000円のポイント還元が見込めるので、200~2000円ほどの節約ができます。
スマホの契約を見直そう
月々の携帯電話料金はいくらかかっているでしょうか?
毎月4000円以上払っているなら2500円程度節約できる可能性があります。
特にドコモ、au、ソフトバンクを利用しているなら、格安SIMなどと呼ばれているMVNOに乗り換えを検討してみてください。
私は家族の分も含めて格安SIMで3回線契約していますが、3回線分合計しても毎月2000円を超えたことがありません。
保険を見直そう
医療保険や生命保険の内容が過剰になってないでしょうか?
たとえば、高額療養費制度という健康保険の制度をご存じでしょうか?
毎月の医療費が一定額を超えると、それ以上支払った分が戻ってくる制度です。
これを知っていれば、医療保険の補償内容がどの程度で十分なのか見直すことができるはずです。
現在の保険料によりますが、これで数千円は節約できる可能性があります。
マイカーを手放そう
もし、週末にしか乗らない車を所有してるなら、車を手放したほうが良いです。
必要な時だけタクシーやレンタカー、カーシェアを使った方が節約できます。
頻度にもよりますが、1万円程度は節約できます。
家賃を見直そう
賃貸住宅に住んでいる場合は、家賃交渉や火災保険の見直しで費用を下げることができるかもしれません。
不動産業者の言うままに契約している場合は数千円程度は節約できる可能性があります。
お酒、タバコ、ギャンブル、服、旅行をやめよう(減らそう)
娯楽とか遊興費と言われるものは、その気になれば簡単に月1万円は節約できます。
極端に言うと「無くても死なない」ですよね?ゼロにしなくても半分にはできますよね?
私は酒、タバコ、ギャンブルはすべて断ちました。
服を買ったり旅行に行ったりというのも年に1~2回にしています。
ここであなたの人生の価値基準の軸が試されます。
「人生の帳尻が合う時期が遠のいてでも、目の前にある娯楽を優先しますか?」ということです。
すでに65才までに2000万円貯蓄できるペースが達成できているなら、好きなものをガマンする必要はありません。
ただ、現時点のペースでは2000万円貯蓄できないのであれば、減らすべきです。
本気で人生の帳尻を合わせる覚悟があるかが試されています。
人生にはこういった選択肢が常に身近にあります。
そんな時に価値基準の軸を決めておくと、正しい判断ができます。
目の前の楽に飛びついていると、いつまでたってもロスジェネ世代の人生は好転しません。
【ステップ4】本業・副業でお金を稼いで人生の帳尻を合わせよう
本業や副業で収入を増やせば、1~2万円どころかそれ以上の収入増の可能性もあります。
本業収入を上げるためにスキルアップ
今の勤め先で収入アップする方法を考えましょう。
たとえば、役職を上げる、資格を取って手当を増やすといったことが考えられます。
付加価値の高い人間になれば見合った収入が得られるようになります。
給料の高い会社に転職しよう
今の勤め先では収入アップが見込めないということであれば、転職も考えましょう。
私たちロスジェネ世代が就職活動していた時代と違って、今は人手不足の時代です。
それなりのスキルがあれば収入アップも狙えます。
副業でマネーマシンを作ろう
このパートは超重要です。
なぜなら、毎月の不足分を補うだけじゃなく、場合によってはそれ以上の効果を期待できるからです。
ブログをはじめてみよう
ブログは文章が書ければとりあえず始められます。
内容にもよりますが、作った記事は資産となり、長期にわたって収入を生み出し続けます。
Youtube動画投稿をはじめてみよう
ブログがテキストベースなら、Youtubeは動画ベースの資産です。
こちらも長期にわたって収入を生み出す可能性があります。
証券口座を作って資産運用をはじめてみよう
今は普通預金の金利は0.001%程度しかありません。
100万円を1年間預けても10円しか増えません。
しかし、株などに投資して運用すると、かなり低リスクな方法でも1~5%程度の運用益が期待できます。
そうすると、毎月の貯蓄負担を減らすことができます。
仮に、年利3%で運用できるとすると、毎月61,333円の貯蓄が必要だったものが、48,000円程度で間に合う計算になります。
もちろん、マイナスになるリスクもありますが、過去20年を見るとインデックス投資などはプラスになっています。
正しいスタイルで投資を実践すればマイナスになるリスクは限りなくゼロに近づけるはずです。
【おまけのステップ1】「人づきあいを再構築しよう」
あえて厳しいことを言いますが、今のままでは人生の帳尻を合わせることができない状況であるならば、現在、失敗し続けているという認識を持ちましょう。
そこから抜け出すには状況を変える必要があるということを認識してください。
「あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる」という言葉を知っていますか?
30代で億万長者になったジム・ローン氏の言葉です。
今のあなたにとって快適な時間を過ごせる友人知人が、もしかするとあなたの人生の帳尻を合わせる障害になっているかもしれません。
あなたの人生の目的を達成するために良い影響にならない人間関係であれば、距離を置くなどして影響を減らしていきましょう。
特に、人生のパートナー選びは慎重に考えてください。
相手を間違えると一生後悔します。
【おまけのステップ2】「生活習慣を再構築しよう」
何度も言いますが、今のままでは人生の帳尻を合わせることができない状況であるならば、現在、失敗し続けているという認識を持ちましょう。
そこから抜け出すには状況を変える必要があるということを認識してください。
新しい情報には常にアンテナを張っておこう
人生は何が起こるかわかりませんし、次にどんな時代になるかは誰もわかりません。
ただし、新しいものごとは突然出てくるものではなく、目立たないところで徐々に動き始めています。
たとえば、2017年に仮想通貨で大儲けした「億り人」の話題がありましたが、代表的な仮想通貨のビットコインは2009年から運用が開始されていました。
この時、1円分のビットコインを持っていたとしたら、2021年には8000万円以上になっていた計算になります。
仮想通貨だけじゃなく、早くに知っていたら利益が得られるかもしれないことは多くあります。
チャンスに気づけるように常にアンテナを張っておきましょう。
知識を得るために読書には惜しみなく課金しよう
本は、自分より賢い人がその知識を形にしたものです。
数千円でレベルアップできるならどんどん課金しましょう。
最低限の運動をしよう
運動により脳が活性化することは様々な研究や論文で証明されています。
むしろ、運動しないと脳は機能が低下します。
経営者がジムに通うのは、見栄や身体を鍛えるためではなく脳を鍛えるためです。
習慣づけましょう。
まとめ
繰り返しになりますが、ロスジェネ世代が苦しい生活をしているのは、他の世代よりも能力が劣っているからではなく、就職氷河期でチャンスに恵まれなかったことが理由です。
能力のわりに不相応な境遇にある割合が高いというだけで、能力が低いわけではありません。
つまり、正しい手順で努力をすれば努力に見合った成果が得られ、失ってきた生活水準やお金を取り戻す可能性が高いということです。
この記事ではロスジェネが人生の帳尻を合わせるための手順として、
- 「人生の帳尻があった!」と言えるゴールを設定する
例:65歳までに2000万円の貯蓄 - ゴールと現状の差を認識する
例:月6万円の貯蓄が必要だが2.6~3.8万円足りない! - ゴールと現状の差を埋めるために節約してお金を貯める
例:携帯電話を格安SIMに替える、保険を見直すなど、固定費を見直して1~2万円節約する! - ゴールと現状の差を埋めるために本業・副業でお金を稼ぐ
例:スキルアップ、転職、副業、投資で収入を増やす! - おまけ1 人間関係を見直す
例:良い影響を与えてくれる人とだけ付き合う!悪影響がる人は遠ざける! - おまけ2 生活習慣を見直す
例:脳を鍛えるために情報収集と運動をしよう!
というステップを紹介しました。
ロスジェネ世代が取りこぼしてきたものを取り戻すための具体的な方法について知識を得られ、あなたの人生の帳尻を合わせる一助になれば幸いです。
時間や人間関係は取り戻せませんが、得られるはずだった生活水準やお金だけでも取り戻して、人生の帳尻を合わせましょう!